1980年代初頭のフェルナンデスFAG−170。トップ&バックはゼブラ・ウッド、センターは「クリヌキ構造」のシルバーハートで見た目よりはかなり軽量なギター。ネックはメイプル/マホガニーの5ピース、ローズウッド指板となっている。ハンドメイドで製作されたと謳われ、ブリッジやテールピース、アジャスター・カバーなどの各部プレートは、ブラス削り出しでラッカー仕上げ。木部には艶消し塗装が採用され独特の質感がある。専用のパワーサプライ、キャノン・ケーブル、ハードケースを含むと20万円を超す価格設定だった。アクティブ・コントロールの効果が大きく、非現実な音までが作り出せる特色がある。セット・アップに注意すべき点があり、パワーサプライを接続するときは、通常のジャックからアウトプットさせてはいけない。リアピックアップの音が出なくなってしまう。電源外部供給時には、サプライのモノラル・ジャック(左チャンネル)を使用する設計だ。リアPU不動とされた中古品をしばしば見掛けたが、殆どの場合はギターへの「ケーブルの2本差し」が問題で故障では無かった。このシリーズのバリエーションは、12弦ギター(FAG−170−12)、ダブルネック(FAG−240W)、ベース(FAG−170と180)があった。 ●この項の出力に関する記述に問題がありました。さらにこちらを御覧下さい。 |